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5月第2週は、神鍋を出て城崎町へのお出かけ例会で18人が集まりました。
整備された東山公園のほか桃島池に流れ込む桃島川近辺の湿地や渓谷を観察しました。
2日前の大雨のあとの晴天となり、絶好の観察日和でした。
集合は菊屋島運動場 & 電柱にコウノトリが巣作り
東山公園展望台から円山川流域や城崎温泉市街地がまるまる見渡せます。
新城崎大橋が工事中で桃島バイパスの計画もあり、さらに近畿自動車道の豊岡北~城崎温泉への延伸も検討されていて、今後一気に景観が変るかも知れません。
新城崎大橋 & 楽々浦湾・戸島湿地
城崎温泉市街地 & 大師山・来日岳
ミヤマナルコユリ & ササユリ(蕾)
ホウの花 & カクレミノの葉(左からグー・チョキ・パー)
大谿川のヤナギ & 小魚を追うカワウ
東山公園から温泉街に下り、桃島方向に向かい桃島川添いを遡っていきます
こちらは一気に人里から離れ、シカ・イノシシ柵に囲まれた田畑が目立ちます。
下流域の一部の田は代掻きが実施されていますが、狭くて棚田状態で手間がかかり、耕作放棄地が増えつつあることがわかります。
水路の確保や獣柵の設置・管理など大変な作業をしながら先祖伝来の田畑を守っているのです。
近くの方にお話をお聞きすると、「年寄りばかりが残っていて、いつまで続くかわからんよ」と笑っていました。
桃島神社で昼食して午後は、桃島川添いの渓谷をどんどん遡って行きます。
菊屋島離農の碑(桃島神社境内)
何度かの洪水被害に、国は桃島地区に堤防をつくり、円山川にそそぐ大硲川に水門をつくるよう、計画しました。この堤防ができると桃島地区の川側にある菊屋島地区の田畑が「川」の中になってしまい、人々が苦労してつくってきた田畑がなくなります。
この田畑をもっている人たちは、堤防を円山川の川岸ギリギリのところにつくるよう、計画を変えて欲しいと大反対したので、なかなか工事ができませんでした。
けっきょく計画から8年後に、菊屋島地区の田畑を国が買い取ることになり、人々は田畑を手放しました。(国交省HPより)
碑文に「・・弱きもの汝の名は農民なり・・」と、離農を余儀なくされた経緯と、先祖伝来の田畑を放さざるを得なかった農民の怒りと嘆きが記されています。
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