神鍋山野草を愛でる会

2018年11月 6日 (火)

11月第1週 雲海 キッコウハグマ

5日朝 神鍋高原の紅葉が山頂から 里に下りてきました

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朝快晴で日の出前に神鍋山に沈む 月は 晩秋の風景

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同日 6時過ぎの日の出と円山川雲海 大岡山~とんがり山

中央がブリ山、八鹿~日高に向けて雲海が流れる姿が見れる

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キッコウハグマ(キク科)

なかなか開花が見られないのは 閉鎖花で終ることが多い

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       閉鎖花から綿毛の種が出てきました

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秋のセンボンヤリ(キク科) 中央が閉鎖花 右が実を付けた綿毛

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フユノハナワラビ 此のころから芽を出し成長し冬を迎える

          Img_2597  シダの仲間

ツルシキミ(ミカン科) 実   コウヤボウキとマルハナバチ

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ミヤマシキミと同じですが    花もなくなる 急げ蜜の収穫

多雪地区ではツル状になる            (izumi)

低木常緑 雌雄別株 有毒です

2015年9月13日 (日)

阿瀬渓谷植物ハイキング

神鍋植物ハイキング 春の花 」(5月23日)に続き、秋は「阿瀬渓谷植物ハイキング 」。
兵庫県立人と自然の博物館 と神鍋山野草を愛でる会の共催セミナーが行われました。
案内は、人博主任研究員の高野先生と愛でる会泉会長です。
今回のテーマは秋の花を楽しむことと鹿食害の現状を知ることです。

<どの写真もクリックで拡大し、写真右上の×ボタンで元に戻ります>

発電所前駐車場            ゲンノショウコ(白)
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ゲンノショウコ(赤)           コナスビ
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キジムシロ                羽根つきの羽根に似たツクバネ
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 オヒガンギボウシ
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オヒガンギボウシと蜂         残っていたイワタバコ
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ツリバナ(実)                    カラスノゴマ(アオイ科)
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テンニンソウ(蕾)              龍王滝
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コガクウツギの装飾花の紅葉      ホツツジ
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ツリガネニンジン        タンナサワフタギ(実)
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季節外れのタニウツギ          オニグルミ(実)
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  フシグロセンノウ
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 花だけが残っているサンヨウブシ(トリカブトの仲間)
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阿瀬の谷奥には江戸中期の廃坑までは金銀の採掘、その後は炭焼き等で暮らす金山村がありました。
山中の不便さと時代の流れで家が減り続け、昭和37年に最後の一軒が村を離れ廃村となりました。
当時は子供たちの声が響いていたであろう分校跡に立ち、往時を偲びながら住民の気持ちに思いを寄せました。
金山廃村                 金山村の歴史(クリックしてお読みください)                 
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今回の絶滅危惧種はオヒガンギボウシとサンヨウブシとのこと、とくにサンヨウブシは鹿被害によってまさに絶滅寸前の状態です。
猛毒で知られるトリカブトの仲間がなぜ鹿被害?と疑問でしたが、状況を見て理解できました。
鹿が笹や下草を食べてしまったことで、サンヨウブシが孤立・露出し夏の日照りで葉が焼けてしまっています。
アルプスなどの山歩きで群生するトリカブトはよく見ますが、日焼けして枯れた中に花だけが残っているのが異様に感じられます。


阿瀬渓谷は多種多様な草花が四季を通じて咲き、秋にはトチの実・オニグルミ・アケビなどの木の実も採取でき、豊かな自然が我々を楽しませてくれます。
一方ここ数年の鹿による食害で、笹などの下草がなくなり群生しているのが、マツカゼソウ・タケニグサ・フッキソウ・アセビ・イワヒメワラビなど鹿が食べないものばかりで、既存植物の破壊と耐鹿植物?の偏りが顕著に見られます。
これからは自然を楽しむことばかりでなく、守る活動も必要となるでしょう。
それにはまず現状を見て知ることから始まりますね。

食害によって丸裸の斜面        斜面の崩壊
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阿瀬渓谷の第一駐車場から第二駐車場にいたる道の斜面が崩れて、道を完全にふさいでいます。
下草が無くなった斜面は台風でなくとも大雨で崩壊しやすくなっています。
11月には「阿瀬渓谷紅葉まつり」が計画されていて、復旧工事も予定されているそうです。

                                                                      ( izayamiki )
   

 

 

2015年8月 3日 (月)

南アルプスで出会った野草たち

7月25日(土)~26日(日)にかけて、但馬山友会で南アルプスの鳳凰三山縦走しました。

鳳凰三山は地蔵岳(2764m)、観音岳(2841m)、薬師岳(2780m)の総称で日本百名山の一つ、南アルプス縦走の入門コースとして多くの登山者に親しまれています。
地蔵岳の高さ18mに及ぶオベリスク(大岩柱)は感動的、花崗岩とハイマツ・ダケカンバが織りなす縦走路から北岳、間ノ岳、仙丈ヶ岳、甲斐駒ヶ岳、富士山などの大展望が楽しめます。

両日とも好天に恵まれ、360度の大展望を楽しみ、今が盛りの高山植物に出会ってきました。

Youtubeにアップしましたので、音楽付き動画でお楽しみください。
                             ( izayamiki )


画面をクリックすると画像と音が流れます。 (1分41秒)


   

2015年8月 1日 (土)

但馬ドームで神鍋高原に咲く山野草写真展示

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8月1日から1ヶ月間 名色但馬ドームで 活動展示されています。

内容は①5年間撮りためた1000種の花カレンダー写真展

         希少種と外来種をシールで表示しました

     ②会員の大野誠・久子さまの盆栽5点 コーナー

     ③山野草500種見られる溶岩流俵滝1~十戸滝33の滝写真展

     ④山野草の最大の加害者 鹿・猪の自然破壊の写真展

     ⑤他解説文等 見どころ満点 夏休み家族同伴で来て下さい

      子供様向けに漢字におくりがな表示されています。

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 8月見られる花 スイカズラ科 ニワトコ属 ソクズ
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ソクズの葉と根を乾燥したものが漢方薬に利用されている

地下茎でも増えるので群生していることが多い。

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ソクズの花は直径3㎜で花冠は深く5裂して皿のように開く

 良く見ると 所々黄色い腺体が見られ特徴があります。

                                    (izumi)

2015年6月10日 (水)

神戸新聞記事

オオキンケイギク 駆除 活動 新聞掲載

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10日の新聞記事です、神戸新聞地域但馬 で検索しても

見られます、神鍋山中腹では黄色が目立たなくなりました。、

抜き取った後の8袋を前にして、記念写真 約3000本

大岡山例会終了後 午後14時から駆除活動しました。

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未だ火口付近では 目立ちます。

西気明日のいしずえ会でも 毎月会長が案内役で自然観察し

7日は万場地区のオオキンケイギクを抜き取りました。

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西気地区駐在所便りでも罰則が適用されることを啓もうして

いただけるようです、美しい神鍋高原で 弱い立場にある植物

の希少種を守るため、の取り組みはこれらの他 盗掘の禁止

鹿による食害から山野の植物を守るため、人間が努力しなければ

なりません、皆様も近くで見つけ次第 抜き取り駆除に協力して下さい。








2015年5月23日 (土)

県立 人と自然の博物館との共催行事報告

23日曇り空の中 神鍋溶岩流3Kコースの野草観察行事

30名の愛好家が集い交流をしました、八反滝で記念写真

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観察路が1本道で 40種の花に名札を取り付け全員が

名前を知って観察できる工夫も取り入れました。

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熱心に聞き入る 地上すれすれに花を付けるアツミカン

アオイ、ツルアリドオシの高野様の説明

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絶景八反滝 手前の流れ橋の木道付近では滝の水しぶき

を直接受けて 生息するキヨスミイトゴケが見られる。

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この他の見ごろの花

タジマタムラソウ                キツネアザミ

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サイハイラン                     フタリシズカ

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ヤブデマリ                   ユキノシタ

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次回の共催行事は9月12日に 阿瀬渓谷10時~15時

予定されています。

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2015年5月16日 (土)

ひとはくセミナー ハチ北の植物を見て歩く

兵庫県立人と自然の博物館」ひとはくセミナー「香美町の自然―春の植物を見て歩く」、2012年に参加して以来3年ぶりの参加です。
初日の観察場所はハチ北スキー場周辺(香美町大笹)、雪が溶けたばかりの但馬で一番遅い春の植物を観察しました。

<どの写真もクリックで拡大し、写真右上の×ボタンで元に戻ります>

観察風景                  トキハイカリソウ
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ミズキ                  ショウジョウバカマ                 
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カキドウシ                ユキザサ
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チゴユリ                  ミヤマガマズミ
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ユキザサ(蕾)              ミヤマカタバミ
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タチネコノメ                キケマン
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ルイヨウボタン             ヤグルマソウ
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ツクバネソウ        イワタバコ
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イチリンソウ               ヒトリシズカ
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ニリンソウ                フデリンドウ
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オキナグサ               エンレイソウ
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サンカヨウ(花)             水を含んで透明になった花
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サンカヨウの群落
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シハイスミレ               ウスバサイシン
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去年までは大沼・小沼周辺を観察すると、サンカヨウが観察できるのですが、シカによる食害のためほとんど見られなくなったそうです。
替わりにゲレンデをどんどん登って山頂直下に残っている大群落を見せていただきました。
雪が消えたからでしょうが、ここにも鹿の糞があちことに見られました。
数メートルを超す積雪による遅い雪解けが、稀少植物を守ってくれていることに感謝です。

参加者は神戸や芦屋などから約10人、ほとんど毎年このセミナーに参加しているリピーターさんのようでした。
雨も朝のうちに上がり、日の光に輝く花は見られませんでしたが、水分を一杯含んで透明になったサンカヨウの白花が見事でした。
現地参加の2人を除き、全員ハチ北の民宿に宿泊され、明日は小代八反の滝方面に場所を変えて観察会が行われます。

                           (報告者 izayamiki)

 

2015年4月12日 (日)

神鍋山野草のデータベースとして

独立したことで、データーベースとしての利用がしやすくなりました。
このブログには2012年以来の例会報告や案内人泉さんの「神鍋山野草だより」が120件以上記録されています。

<データベースとしての利用法>

新ブログの右のサイドパーツ3段目カテゴリーの上の 「サイト内検索」の下に(検索語を入力)という窓があります。
そこにキーワードを入れて「検索」を押すと「神鍋山野草を愛でる会」ブログの全記事からそのキーワードが入った記事が表示されます。
「ツチアケビ」「タジマタムラソウ」「ササユリ」などなんでも入れて検索してみてください。
キーワードに対応する過去記事が閲覧できデータベースとして使えます。
試しに「ザゼンソウ」と入れると、12もの過去記事が検索され、それをクリックすると記事が閲覧できます。
新しい記事とともに、過去記事も神鍋の自然や愛でる会の活動を教えてくれます。
植物はカタカナ表示にしていますが、それ以外の言葉でも検索してみてください。

                                              (izayamiki)

 

2015年4月11日 (土)

新居に移りました

「伊佐屋三木のblog」の一つのカテゴリーとして楽しんでいただいた「神鍋山野草を愛でる会」ですが、この度引っ越しが終わり、ピカピカの新居に移りました。

ブログはメールアドレスがあれば、基本的には無料で開設できます。
ただ過去記事、案内人泉さんのレポートや例会報告も引き続かないと過去と現在が繋がりません。

ブログから新規のブログに過去記事を取り込む「引っ越し」は、システムとして部分引っ越しができないので、まずすべての記事を移したあと、「神鍋山野草を愛でる会」以外のものを手作業で削除します。
1800件近い記事から山野草120件弱を残すのですから、手作業でほぼ一日かかりました。
何とか終えたので、過去記事も含めて名実共に「愛でる会」として独立し、データベースとしても活用できるようになります。

なおココログ同士なので、記事や写真などほとんどがコピーされますが、コメントだけは移せませんでした。

「伊佐屋三木のblog」が恋しくなった方はブログ画面の左側にリンクが貼ってあります。
容量アップのため伊佐屋三木のblogから「神鍋山野草」はほとんど削除しますが、独立した新しいブログでお楽しみください。

                                              (izayamiki)