神鍋山野草だより

2023年3月14日 (火)

2023 役員会&有志による観察会

春暖が続いていたのが、13日の冬のような寒気に神鍋はマイナス2度で霜柱が立ったそうです。
一年の始まりに、各班の班長と三役が集まり今年のの基本方向を話し合いました。
班編制の手直しと分担する時期をずらすこと、絶滅の危機にある山野草の保護に資するため新たな活動拠点を検討することなどでした。

会議終了後の午後から有志による観察会が行なわれました。
3月に入ってからの陽気で、野草の開花も早まっているのが予想されます。

マンサク & ウグイスカグラ
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フクジュソウ & ナニワズ
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ミスミソウ
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アツミカンアオイの花 & ヤマネコノメソウ
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キンキマメザクラ & アオキの実
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ザゼンソウ2種
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ツノハシバミ(雌花・雄花) & ヤマナラシ雌木
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ダンコウバイ & ショウジョウバカマ(蕾)
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愛でる会の活動開始は、28日(火)9時30分神鍋道の駅に集合します。
年度初めの班分けと活動方針を確認して、さっそく早春の観察会を始めます。
今年度も自然や山野草に親しみながら、会員相互の親睦を深めつつ、自らの健康維持に努めましょう。
併せて自然環境を守ることを肝に銘じて活動します。

                 ( izayamiki )





 

2022年11月29日 (火)

晩秋の神鍋高原で最後の紅葉観察

神鍋山の頂上付近も高木の落葉樹林は落葉しています でも低い落葉樹は

太陽の光をしっかり受け止め 鮮やかな黄色を見せてくれます マグワ

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ツルウメモドキ実&ガマ

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カラマツ&栗栖野集落裏のブナ林は終わりを告げる

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花も見られます

マツヨイグサ&オトコエシ

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ウツボグサ&アキノキリンソウ 暖かい空気が染み出る場所

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低木では雌雄別株で♀株に紅葉と実が楽しめます

ダンコウバイは春の花芽や実です 初めての写真で紅葉真っ最中

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クロモジの紅葉 雌雄別株 で 餅花木で香りが楽しめます

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アオキ&ヤマナシが数個残っていました

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ヤマグワ&サルトリイバラ光沢のある紅葉も良いものです

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春の山菜も高原では茶色くなっていますが落葉樹林では紅葉する

ワラビ&ゼンマイ

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ムラサキシキブ&サンショの紅葉も初めて写真に納めました

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アカメガシワの紅葉も目立ちます&イロハモミジの落葉と色が美しい

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神鍋山火口から大岡山方面を望む

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ドーム敷地ではメタセコイヤ(スギ科)の紅葉ですが 生きた化石とも

50㌢の伐採株20年以上年輪 早く大きくなりすぎて管理が難しい

落葉樹でも成長する不思議は今後の楽しみです

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             (izumi)

 

 

 

 

2022年11月22日 (火)

2回目の霜が降りましたが雨が多い日が続きます

山の紅葉は終わり蘓武・三川方面の尾根は落葉が進み串歯状に成りました

神鍋山西側の温かい風が吹き出す散歩道では紅葉や実・花が楽しめます。

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単体ではドウダンツツジ&ユリノキ

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実ではクロウメモドキ&マユミ

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シロダモ&クサギ

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散歩道のモミジの落葉と紅葉をご覧ください 雨が降り出す

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雨の中での植物も美しい 暖かい風が出る付近です

ナニワズ&ムラサキサギゴケ

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ゲンノショウコ&クルマバナここでしか見られない

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タチツボスミレ&ノアザミ

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ツルリンドウ&クサボタンの綿毛が美しい

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来年春に咲く花芽アセビ&春まで落ちない葉ヤマコウバシ

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 神鍋高原で鹿の被害で絶滅していく植物を 守る取り組みを

但馬ドームから相談され 話しを進めています 無理のない範囲で協力

したいと思います タジマタムラソウ、ミスミソウ、ザゼンソウ、

オキナグサ、サンカヨウ、カタクリ、アツミカンアオイ等 囲いをして

ドーム管理地で見られるように するそうです 長い 取り組みになります

ドーム内の自然を利用した環境を観察することから始めたいと思います。

メタセコイヤやトチノキの紅葉は見応えが有りますが

ヌマスギ紅葉沼に育つ植物です&カツラもありました

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 コブシ新芽&オカメザサ

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ドーム敷地内 太田・名色の境界の散歩から始めましょう

           (izumi)

 

 

2022年11月 8日 (火)

2022 11 月例会 希少種保存区整備 & 納会

 山の季語で秋は、「山粧(よそお)う」といいます。神鍋高原も蘇武岳山頂から高原へ麓へと粧いが下ってきます。
昨日は初霜が降りたそうで、「山眠る」冬が間近に迫っています。

大杉山からゲレンデに紅葉が下る & 道の駅横のイチョウ並木
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   23人が道の駅かんなべ高原に集合
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11月例会は、ザゼンソウ・ミスミソウ・タジマタムラソウなど希少種保護区の草刈りと枯れ枝・落ち葉の除去など、23人の会員で整備を行ないました。
愛でる会では、3月の初例会時と年2回整備を計画しています。希少種の保護と、私たちを楽しませてくれたことに感謝の気持ちです。

タジマタムラソウ(落ち葉を除くと繁殖が広がっている)
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整備後の保護区
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ツルリンドウ & 二つえくぼのツルアリドウシ(一両)
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ヤブコウジ(十両) & キチジョウソウ
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ツルマサキ実 & オヤマボクチ
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ヤクシソウ & アキノキリンソウ
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道の駅「お食事処かんなべ」の特製弁当 と 納会で意見交換
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納会では一年間の活動として、参加状況、保護活動、例会ごとに愛でた花や実が報告されました。
昨年末からスマホ利用者23人が参加するグループLINE「神鍋山野草を愛でる会」が立ち上がりました。
報告や連絡、旬の草花の紹介など情報の共有と意思疎通に大きな役割を果たしました。
一方で、例会時の林道や谷筋など車の運転に心配な場面があり、今後はさらに安全を優先しながら観察場所を選ぶことが確認されました。

サイト内検索窓(オレンジ囲い)
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2015年5月開設の「神鍋山野草を愛でる会のブログ」記事は、過去記事も合わせて7年間で552件となり、ページビューは6万を超えました。
神鍋高原を始め但馬はこれから雪に閉ざされますが、ブログは週一度を目途に更新される予定です。
新規観察記事は減っても、過去記事から以前であった花々に会うことができます。 

なお、スマホ画面でブログを閲覧中に「PC版サイト」にチェックを入れると、PC(パソコン)表示に変えられます。
PC版に切り替え、サイト内検索窓に言葉を入れて検索を押すと、「愛でる会のブログ」の中から関連記事が出てくるので利用してください。

                                      ( izayamiki )

 

2022年7月19日 (火)

まるで梅雨本番の天候です夜の観察が楽しい

※神鍋高原では夕食後8時から自然観察で楽しみました。

先ずはヘイケホタル飛んで 賑やかな子供の声が響きます

ゲンジホタルより小さく ヒメホタルは頭の赤い部分が一個で判別できます

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ここは さらに夜咲く植物を楽しもうと 500m以内で4種の花を巡り

ました、事前に昼間に夜咲く蕾を確認しておき それを夜観察する方法

もちろん長靴とライト持参 事前に疑問点と場所は把握しておきます。

夜の方が美しく感じます。

ネムノキ&マツヨイグサは朝早くでも見られます

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香りがする ユウスゲ&キカラスウリ手のひらサイズに細い糸状が伸びる

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足場の良い場所で 何故夜なのか植物の不思議を体験できる。

子供は必ずどんな昆虫が来るの?聞きます ガの仲間

 

※今回も驚きに出会いました、12日京丹後市間人でハマゴウを観察した

帰って山渓図鑑で調べても掲載されていない、チャンチンと同じと思い

牧野富太郎図鑑で調べると掲載されていた、私は図鑑で確認することが

当たり前と思っていましたがネットで確認もできますし小学館図鑑掲載

されていました。色々な経験がまた楽しい。

手書きのスケッチでここまで正確に残された昭和15年の記録

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植物を愛でる心は命を愛し平和を求める事 とした牧野富太郎の心です。

 

※近くで見られる新しい花

私が初めて見る花ミクリ&タケニグサ 鹿が食べず増え続ける

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タマゴタケ&ジキタリスも鹿が食べず沿道で増え続ける

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オミナエシ&クルマバナ

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ソクズ&オオバイボタは初めての花でイボタノキの仲間で葉が大きいこと

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ミソハギ&イヌゴマ

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                  (izumi)

 

 

 

2022年5月18日 (水)

五月晴れが続きます 今年初めて見る花は感動します

夏野菜植え込み完了 ガイドの仕事は5月大忙しです。

ムベ&ハルジオンの群生も美しい

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万場希少種エリアのタケノコ20本処分しました

ミスミソウ エリアにニョキニョキ出る 簡単に除去できる

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ヤグルマソウ蕾& キエビネ

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オダマキ&レンゲツツジ

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別の場所で見られた花です

キンラン&フタリシズカ

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シロバナニシキゴロモ&ウスギヨウラク

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オカオグルマ&コツクバネウツキ

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ハクウンボク&ユキノシタも咲き出しました

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ミズタビラコ&サワフタギも5月の花です

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4月末から蚕の養殖を体験しています、ネットで調べましたが90歳を

過ぎたおばあちゃんに話を聞きました 生き生きと話され昔は農家の

仕事で田植え後の春子と稲刈り後の秋子の2回繭迄 育てた話です。

もっと早くお年寄りに聞けば良かったと反省しています。

200匹 5箱に4時間ごと桑葉やり&3周目 糸を吐き出しはじめ繭が出来る

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                 (izumi)

 

 

 

2022年5月 4日 (水)

五月晴れ 神鍋山は 新緑真っ盛り 多くの人でにぎわいます

西側の神鍋山風景

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雪国ミツバツツジが咲き出しました

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今年はフキノトウの雌雄別株を見て来ました雌株の綿毛が美しいです

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キケマン       ハナイカダが葉の上に花を咲かせます

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ミツバウツギ蕾    ヤマオオイトスゲ?初めて見ます

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ラショウモンカズラ咲き始めです   エビネ

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この1週間寒い日が続きオキナグサの種が芽吹きません。

 Hさんが今年咲いた種を5月下旬いただけますのでご安心下さい。

                     (izumi)

 

 

 

2022年4月20日 (水)

桜が終わり春の花盛りシーズンに入りました

4月5日NHK神戸の撮影が始まり 慌ただしい春を過ごしました。

カタクリが咲くポムアンナに昼食に行くと さすが20種以上の

花が見られ カタクリが東斜面所狭しと咲き誇っている姿に感動

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鹿害で見られなくなった 絶滅危惧種も 環境が整えば増える事に驚き

西気地区でも 早くも咲き出す ムシカリ(オオカメノキ)フッキソウ

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20日西気花巡りでは 残雪を見ながら ツノハシバミとフキノトウ

の雌株の白い花を見つけ 参加者で楽しみました。

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NHK16日朝7時30分 溶岩流ガイド風景を見て ガイド申込された夫婦

撮影の思い出話も入れながら 石井~八反滝迄の案内ですが3時間かけて

30種を超える花と溶岩流の話です 喜んで頂きました。

フデリンドウ      1株だけのヤマザトタンポポ(日本産)

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ヒトリシズカ          ヤマルリソウ

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ハルトラノオ           キランソウ

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アリアケスミレ          サワハコベ

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イチリンソウ、ニリンソウが全開でキクザキイチゲ、ヤマエンゴサクも残る。

                    (izumi)

 

 

 

2022年1月11日 (火)

マツ科の植物の不思議

高原の積雪も道淵は60㌢ぐらいになり 快晴の10日 散歩すると

サザンカ・ナニワズが咲き誇っています

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マツ科のヒマラヤスギの松ぼっくりを12月写真撮りました ところが

これは 昨年の雌花が 今年実をつけ ドライフラワーとして楽しまれて

いる事に 驚きを 覚えました 同じマツ科でもアカマツの花は春に咲き

ヒマラヤスギは秋に咲く違いがあります。明治時代に日本にやって来る

実松かさの若い物 と 雄花 12月  同じエリアで撮影しました

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アカマツの春の雄花と雌花 で確認します 時々花の下の方に 1年前の

松かさが見られます

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花穂ですが下部の黄色が花粉出す雄花 上の穂が雌花です

受粉して雌花が 松かさの状態になるのは1年後だそうです

これと同じようにヒマラヤスギも昨年の雌花の種を付けた松かさと

今年の雄花が 見られただけで この時点で雌花は 確認されていません

雄花は花粉を放出すると落下して目立つ 2年経った完全に熟した種と球果軸

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種鱗・種子の薄い膜質の翼で遠くに飛ばされるプロペラ状

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人気あるドライフラワー

ヒマラヤスギ ・ カラマツ の松ぼっくり

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我が家には驚くほどの松ぼっくりが集まった総合写真

 左端には15㎝の定規Img_1450

20㌢を超える物やドイツトウヒ 等 集めてみると面白いものだ

マツ科でも スギと名前を付けた 不思議な植物を 探索するのも

新しい発見があり 楽しい時間でした。

                   (izumi) 

 

 

2021年12月21日 (火)

19日早朝除雪車出動

18日午後 愛でる会の看板 柵の冬支度を終了してて安堵

栗栖野スキー場で神鍋山登山口にある看板の撤去

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神鍋渓谷公園 ナツエビネ 盗掘や 動物からの保護する金網

 春から秋対応・冬積雪対応杭を 4本打ち込み積雪と雪崩防止

8年前から ずっと咲き続けています 斜面は急です 

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ヤマナラシの落ち葉を見つけた事から 名前の由来を考えてみました。

Img_1220    1枚の落ち葉正面から

正面から柄を見る細い   側面から見ると平たく曲がり易い

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一枚の落ち葉ですが葉の柄が特徴的です 正面の写真は細いが側面から見ると

幅広です葉はそよ風でも左右に振れやすく葉と葉が擦れて 音が発生

山が鳴っているように感じ ヤマナラシと呼ばれています 

大工さんはヤナギ科の仲間で箱を作るのに鉈で割るとスパと割れることから,

ハコヤナギと呼ばれるが 明治以降西洋から導入されポプラ並木を作ったので

 最近ではポプラと呼ばれて有名です。 何故この姿になったのか私なりに

考えた 音を出して動物を驚かしている? 葉が良く揺れるので昆虫が寄り付かない?

と仮説をしてみたが植物図鑑には載っていなかった 判った人は連絡下さい

神鍋高原大机山周辺では20本以上のヤマナラシが あり 今では葉が無い枝にヤドリギが

共生し冬の時期に花を咲かせ 実をつける 共生をしている。  雌雄別株の木で有名です

ヤマナラシとヤドリギは今が見頃です 5月綿毛には種が付いている

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5月雌株から綿毛に包まれた種が風に乗って飛び出す幻想的な風景

 雌株から種の綿毛が飛び散あたり一面白くなる ・メタセコイヤ並木紅葉 見遅れた

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雪景色18日夕刻から降った雪景色19日

左大杉山ガス  右カラマツ ・ 奥神鍋スキー場24日オープンです

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冬でも植物観察は 木肌や花芽 実 葉 葉が落ちた跡 新芽

鹿被害状況を確認できます。尾根巡りは海や景色を見ながら談笑が弾みます。

                   (izumi)

 

 

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