2018 8月例会 阿瀬渓谷
7月・8月の例会は1度だけと決めていて、7月10日以来の観察で、阿瀬渓谷に集まりました。
阿瀬渓谷は南但(妙見山)と地続きとなることで、いち早くシカが進出し、さらに蘇武・神鍋へと広がりました。
特徴は林間にササなどの下草がほとんどなく、獣道や食害跡が目立ちます。
このため阿瀬渓谷への進入路や遊歩道のあちこちで、崩れが発生しています。
笹など下層の植物や山野草に被害が広がる一方、鹿が食べない植物だけが残り、生物多様性が損なわれてしまいます。
この日の観察でもダンドボロギク、ベニバナボロギク、タケニグサ、マツカゼソウ、シダ類など嫌鹿植物が幅をきかせていました。
阿瀬渓谷入り口 遊歩道へ
ダンドボロギク ベニバナボロギク
クサギ ネムの実
ハグロソウ 渓谷歩き
イワタバコ 花も苔も水分不足で萎れる
ミズタビラコ オトギリソウ
ニガナ ヒメキンミズヒキ
源太夫の滝 渓谷美
阿瀬渓谷案内板 オオイワカガミ葉
ヤマゴボウの実 ズミの実
ヘビイチゴ ガガイモ
異常な暑さと水不足の夏ですが、懐が深い渓谷の植物への影響は少なからずあります。
また、シカ被害の一方で集中豪雨による渓谷への被害も一部懸念されます。
秋には恒例の「阿瀬もみじまつり」が開催されますが、暑さと水不足が紅葉にどう影響するのか気になります。
蒸し暑い一日でしたが、森と渓谷を歩くことで遅い夏と秋の兆しの双方を感じることができました。
次回例会は9月11日(火)、久しぶりに大岡山周辺を巡ります。
( izayamiki )
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