2015 神鍋山野草だより 4月第4週
ブナ林の新緑
ブナ林が直ぐ家の近くまで迫る新緑の風景は兵庫県ではめったに見られません。
人工林(杉、檜、竹)の間の新緑はブナ林です。
新緑が日毎、頂上に向かって登っていき、大杉山の雪渓が無くなってやっと夏野菜の植え込みが始まる光景が自然の中で生活している実感です。
先週山焼きした噴火口
山焼きはタイミングが大切で新芽が出る前に焼かなければ、自然の植物が焼かれてしまいます。
今回はちょうど良い時期でした。
カヤを草屋根の材料に利用していた時代から毎年行われた事で、安定して昔からの植物が残されています。
美しい環境は人との係わりが大切である事を教えています。
シュンラン全体
希少種ですが、葉は鹿に食べられたり、人の盗掘で少なくなっています。
4月に入ってから、タジマタムラソウやミスミソウが盗掘に会いました。
栽培して売られるのか残念です。
自然のままで現場に見にきてほしいし、次の人が見られないのが残念です。
シュンラン 花
ランの仲間は同じような5弁の形をしています。
萼片(がくへん)3個、側花弁2個、白い唇弁は紫色の斑点その上にずい柱の白い帽子は葯(やく)といわれます。
(泉 鐘八郎)
<ずい柱>
主にラン科の花に見られるもので、雌しべと雄しべが合体したもの。
ずい柱の先端に花粉の塊がついています。
<葯(やく)>
雄しべの先端についている花粉の入っている部分。「花粉袋」と思ってよいでしょう。
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