2014 愛でる会 活動開始
昨年11月の例会から冬期間休止していた神鍋山野草を愛でる会の活動が始まり、25日に道の駅神鍋高原で2014年総会が開かれました。
会則で強調されているのは、第2条(目的)「神鍋の自然美の恵みを愛しむとともに、会員相互の親睦を図ります。そして山や野を荒らさず、自然環境を守り保護することを肝に銘じ、活動を行います」のスタンスです。
5年間の活動の中で850種の野草花を観察記録する反面、盗掘や山菜の乱採取・投棄ゴミ・外来種の広がりそしてシカ被害など、解決すべき課題も多く出てきました。
●愛でる会総会資料 → 「soukaisiryou.pdf」をダウンロード
午後は雪が消えた湯の原温泉オートキャンプ場付近の散策を楽しみました。
笹の下葉の食害 鹿の糞
木の樹皮の食害 獣道
彼岸を過ぎたといっても所々に雪が残る時期ですが、早咲きのもので目立つのは、アセビやミツマタ・ナニワズの花です。
いずれも毒があるなどで鹿が食べないものばかりです。
阿瀬渓谷から谷が違う湯の原温泉まで鹿が移動?広がっていることが分かります。
アセビ ナニワズ
ミツマタ 下部が食べられた温泉の生け垣
笹など下層の植物に被害が広がると、鹿が食べない植物だけが残り、生物多様性が損なわれるのと、土壌の崩れにも繋がり森が荒れてくるそうです。
「話しに聞くのと実際に見るのとでは迫力が違う」そんな思いを新たにしました。
キブシ ツノハシバミ
平成21年に地元会員20名で発足して5年、850種を超える山野草を愛で、ナツエビネやツチアケビなど希少種の発見と保存にも取り組んできました。
愛でる会の活動は、毎月第2・第4火曜日の午前に計画されています。
次回は4月8日、午前9時30分~12時まで、清滝公民館集合、神鍋溶岩流付近の観察です。
「神鍋山野草を愛でる会」 事務局 道の駅神鍋高原 内
豊岡市日高町栗栖野59-13 TEL 0796-45-1331