2014神鍋山野草だより 2月第3週
神鍋山野草を愛でる会案内人、泉さんの2月第3週のレポートが届きました。
(どの写真もクリックで拡大してお楽しみください)
ナニワズ(雌株)
雪深い地方で長い冬ごもりから残り雪の間で黄色の花を2月~4月に咲かせる神鍋の樹木 春一番の花。
3年前までオニシバリと呼んでいましたが先生に指摘されました。
しかしその違いがよくわかりません。
山渓ハンデイ図鑑4によると ナニワズは写真が無く名前だけ紹介され、北陸地方以北と書かれていますが、雪国の神鍋高原林内では良く見られます。
有毒で 鹿が食べずに生き残っているジンチョウゲの仲間で、この他カラスシキミ、ミツマタが見られます。
雪に強いのか背丈は40cmぐらいで、茎はしなやか手で折る事は難しく、雌雄別株で夏は落葉します。
珍しい木でこの写真は雌株です。
6月頃赤い実が付いているのを確認しています。
オニシバリなら鬼を縛る事が出来るほどしなやかと覚えていて別名夏坊主は夏落葉することによりますが、ナニワズの名前では長野県の方言だとか名前の由来がはっきりりしませんが、私の一番気に入ったのは
{難波津に咲くや此の花冬ごもり
今を春へと咲くやこの花}
その昔手習いの初歩手本であった文章から来たと思われるでした。
この花とはウメの花らしいですが ナニワズと難波津が花の時期とダブったとか・・・。
一つの花の名前からこれほど深い検索が出来たとは楽しい時間でした。
2月上旬温かい日が続き雪が少ない時の写真です。
鹿被害シロダモ ナニワズ以外が鹿被害
付近の杉林内にはシャガ、笹、アオキ、シロダモ等緑の葉は食べつくされ、ナニワズだけが残っている風景はあちこちで見られます。
冬、鹿は食べ物が無く雪が解けるにつれ、ことごとく緑を食べつくす姿はかなしい限りです。
早く対策を打たなければなりません。
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