2014神鍋山野草だより 1月第2週
神鍋山野草を愛でる会案内人、泉さんの1月2週目のレポートが届きました。
(どの写真もクリックで拡大してお楽しみください)
奥神鍋頂上から眺望
先日3年振りに奥神鍋でスキーを楽しみました。
平日でもあり人は少なかったです。
奥神頂上900mの場所からの展望はいつ来ても足を止めます。
左から日本海、来日岳565m、矢次山568m、大岡山652m、そして円山川の上では雲海が、その北には丹後半島、大岡の手前は神鍋山469m、高原の雪景色と地図をダブらせて時間が過ぎて行きます。 (気温 朝-4℃昼3℃)
ブナのヤドリギ
頂上にあるブナに寄生するヤドリギが今回の報告材料です。
落葉して初めて目に留まる植物で、ヤドリギは根を幹の中に食い込ませ樹木から水分と養分を吸収して生活します。
花の時期は3月頃で実が12月~1月に見られます。
雌雄別株で、冬のブナの葉が無い時に花を咲かせ、実を付ける不思議に感動です。
昆虫が住みにくい時にどうして雄株と雌株が結びつくのか?
実を小鳥が運ぶのはよくありますが、いつの時代からこの様な共生が始まったのか?
それにしてもブナの冬の間で次の子孫の準備をしてブナと仲良く気遣い末長く共生している姿にほほえましく思います。
ヤドリギ果実
2m以上の積雪があったため、実の付いた枝を採取し良く見ると、図鑑に書いてある意味が理解出来ました。
実の頂上部に5っの痕は、雌花の花弁痕の模様です。
直径8㍉光沢があり透明感があります。
ヤドリギ果実ツブシ粘液
帰って果実をつぶしてみるとヤドリギの成長戦略が解りました。
納豆の粘りに似た実を包む液体が出てきました。
鳥が食べた跡で排泄した時、他の木枝に張り付きそこで成長をしてきたのです。
リフトに乗っていると狸や野兎の足跡、ミズメの花芽、コシアブラ芽、等春を待つ木や昨年花ナナカマドの実、イワガラミのドライフラワーになった花後の姿 等空中樹木観察も楽しみの一つです。
21日は関西スキー・スノボの日で一日券2200円です。
天候に恵まれますように私も行きます。
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