2013 神鍋山野草を愛でる会 11月例会
11月最終例会が19日に溶岩流コースと阿瀬渓谷で行われ、会員の約半数の24名が参加しました。
溶岩流コースで目についたのが、桜やモミジの植林です。
季節を代表する花木を植えて、楽しんでもらおうという地区の皆さんの気持は分からないでもありませんが、そのためヤブツバキを始めとする固有種が減ってしまうのではないかと指摘されました。
また植林された若木付近の草刈りによって、アケボノソウやクサアジサイなどが無くなってしまう可能性もあります。
高原や渓谷、里山には条件に応じた多様な植物が自生していて、多くの人に楽しんでもらう一方で、それに配慮し守っていくことも必要です。
それにはまず地元の人に知ってもらうことことでしょう。
残念ながら希少種が盗掘にあった場所も確認されました。
モミジの植林 希少種盗掘場所
さすがにこの時期となると花は少なく、紅葉や実が目につきます。
ツルアリドウシ(実) ヤブコウジ(実)
リンドウ タチシオデ(実)
キヅタ ビナンカズラ(実)
コシアブラの紅葉 キクバヤマボクチ
阿瀬渓谷では鹿が相当入り込んでいて、食べ跡や獣道がいたるところにあって崩れているところが気になりました。
ボタンヅル(綿毛) シロダモ
ツクバネ 鹿が荒らした跡
蔵王権現付近の紅葉 源太夫の滝
紅葉も盛りを過ぎた阿瀬渓谷散策のあと湯ノ原温泉オートキャンプ場内で、今シーズン開業した里山イタリアン「ナチュロバロリスの森」でランチです。
レストラン メニュー
ランチとデザート・コーヒー
ナプキンと箸置き別に野菜たっぷりのシチューとキノコのパスタをいただきました。
里山レストランらしく、箸置きはハナミズキの小枝、ナプキン代わりにハンテンボク(ユリノキ)の葉が使われています。
この会は今年で5年目を迎えるとのことで、すでに800種を超える山野草が確認されました。
窓越しの暖かい日差しを受けながら、増え続ける鹿被害の対策や来年度の活動にと話しの花が咲きました。
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