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多様な自然や植物が残る神鍋高原で、希少種のツチアケビが見つかった記事が13日地元紙但馬版に掲載されました。
山野草を愛でる会の7月例会で、記事になる前に一緒に確認させてもらいました。
近くには鹿の食べ後や寝床まであったので、愛でる会役員で柵を設けたとのこと。
ツチアケビの花
貴重・希少種はもちろんですが、植物を痛めつけるものには山野草マニアや薬草採取業者等による人害と鹿や猪による獣害が無視できなくなっています。
獣害といえば田や畑を耕す人間が被害者ですが、鹿の繁殖で森や植物が被害者になって生態系が崩れつつあります。
貴重なツチアケビの発見とともに、草花の種(しゅ)が激減している様子を記事は伝えています。
太平洋高気圧の張り出しで、いよいよ本格的な夏到来です。
神鍋高原は標高約400m、下界と較べて3度弱の気温差ですが、スコリア丘風穴付近では冷気が流れ出て、植物が一足早い季節を感じているそうです。
噴火でできたスコリア層 冷気の浸みだし
この日の参加者は22人、神鍋山周辺を散策しました。
まずは里の嫌われ者・迷惑種2点です。
洋種ヤマゴボウ アカメガシワ(雄花)
イタドリ(雄花) ムラサキシキブ
ネムノキ ムラサキニガナ
クマノミズキ ウバユリ(蕾)
ヤマノイモ(雌花) ヤマノイモ(雄花)
カラタチバナ ナツツバキ
ツルウメモドキ ヒメコウゾ
ヤマジノホトトギス オトギリソウ
ブタナ オオムラサキシキブ
ノリウツギ アカショウマ
オカトラノオ クサボタン
ヤマアジサイ エビズル
ハエドクソウ ハナイカダ(実)
ヤブコウジ ハンショウヅル(実)
スズサイコ オオバギボウシ
ヤマグリ ホタルブクロ
サルトリイバラ(実) ヤマハギ
ナデシコ キキョウ
アラゲハンゴウソウ キンケイギク
ムラサキバレンギク ホソバウンラン
ナツハゼ(実) カワラマツバ
タイミンガサ ニガクサ
スキーゲレンデ付近となると、かって植えた園芸種や外来種が幅をきかせていて、少し違和感を感じる場所もあります。
深く考えずに行ったことが、植物の生態系を乱すことになることがあるので、今後の教訓としなければなりませんね。