今年も愛でる会の活動を締めるときが来ました。
最終例会でホームの神鍋高原を観察して、一年の活動を締めくくる納会を「道の駅かんなべ高原」で実施しました。会員27人のうち、なんと25人の参加です。
イチョウ並木の紅葉 & 神鍋高原
キチジョウソウ & ヤブコウジ
観察風景 & 残り花・ヤマツツジ
神鍋山頂から蘇武岳方向 & 松葉のミステリーマーク
ヤクシソウ & サルトリイバラ
秋も深まった神鍋高原は、花が少なくあちこちに実が目立ちます。初冠雪も終わり、麓より一足先に冬を迎えます。雪に埋もれた神鍋高原は「山眠る」時期に入ります。
午前の観察を終え、レストランかんなべで、和やかな雰囲気で食事して、会議室に移動して一年を振り返ります。
特製のお弁当 & 納会
テーブルごとに会員Nさんによる野草の生け花
愛でる会の活動は3月から始まり年間15回の観察会でした。シワガラの滝・上山高原や久美浜の如意寺・兜山公園、円山川流域の加陽湿地など、お出かけ例会も増えました。
また、希少種の保護地域の清掃整備や特定外来種オオキンケイギクの駆除を行いました。県立但馬ドームに野草を移植して増やす活動も取り組みました。夏の日照り高温に影響を受けたり、雑草の抵抗?に遭い順調とは行きませんが、まず一歩を踏み出すことができました。
2年前に立ち上げた「LINEグループ」は、報告や連絡、旬の草花の紹介など意思疎通と情報交換に大きな役割を果たしました。
また、活動は直ぐに公式ブログにアップして、外部への情報発信と会員間の情報の共有に役立ちました。高齢者グループの活動では珍しいケースだと思います。
会議後、「スマホ教室」として、ブログ閲覧テクニック(ショートカットキーの作成、PCサイトへの切り替え、公式ブログ記事の検索と活用法を勉強しました。4~5年前から提供されているカメラ画像による検索法「グーグルレンズ(Google lens)」も、花の名を特定したり、関連情報を得るのに便利です。これからも趣味や生活をさらに充実させるために、「文明の利器」を勉強していきます。
なお、活動は終えても神鍋在住のI代表からのブログ発信は続きます。これからも「神鍋山野草を愛でる会」にご注目ください。
10月も末近くなると各地で紅葉の便りが届きます。麓から見ても高地は彩りが始っています。 但馬北部には地図上で見ると、国道9号線を挟んで、2本の基幹林道が北へ走っています。
東側は妙見・蘇武線・三川山線(総延長54.3.km)で、西側は瀞川・氷ノ山線(総延長45.4km)です。
今回は、村岡から妙見・蘇武線を北へ蘇武岳、戻って金山峠から南へ妙見山の名草神社、中腹の日光院を訪ねました。
晴れ時々曇りながら秋らしい爽やかな好天気に、18人の会員が参加しました。
輝山渓谷の女郎滝 & サラシナショウマ
ダイモンジソウ:大の字 & ジンジソウ:人の字
大カツラ & カツラの落ち葉
水辺の環境を好むカツラの大木は但馬各地にありますが、このカツラも巨木に育っています。
カツラの花と甘い匂いについては、ブログ記事「万場の夫婦カツラ」 ← クリックしてご覧ください (開いた画面の上左端の「←」ボタンでもとの記事に戻ります)
蘇武岳から西方向:氷ノ山・鉢伏山・瀞川山・扇ノ山に続く1000m超の山並み
ブナ林と遠くに豊岡市街地 & 手前から左奥に大岡山・矢次山・来日岳
全員集合 & 山頂直下のブナ林
さしもの猛暑も彼岸を過ぎると、少しずつ秋の空気に入れ替わってきました。
今回は、京丹後市久美浜町の「如意寺(千日さん)」の花の庭を観賞し、久美浜湾の中央に位置する兜山公園に登ります。
終日曇りの予報に、京丹後市へのお出かけ例会に22人が集まりました。
「宝珠山 如意寺」さんは、関西花の寺二十五ヶ所霊場第七番札所で「ミツバツツジと四季の山野草 海の見える花の寺」として有名です。
行基開基の寺、伏見天皇勅願の名刹です。七五三参りや交通安全のお参りでも知られています。毎年8月9日は「千日会(せんにちえ)」が催され、久美浜湾に灯籠流し、兜山をバックに花火・大文字が夏の夜空を彩ります。
如意寺山門 & 四季の山野草のお庭
ハマナス
ハギ
スズムシバナ & シモバシラ
ツリフネソウ & 紀伊ジョウロウホトトギス
アカバナサワギキョウ & シモツケ
モミジガサ & ヒヨドリバナ
キキョウ
ヤマジノホトトギス & ワレモコウ
よく手入れされたお庭に、四季の山野草が育てられています。
特に春のミツバツツジは見事なものだそうです。
如意寺さんをあとにして、兜山登山口に移動し片道約40分の坂道を登ります。
9月例会は、12日(火)円山川支流の出石川流域湿地にある「豊岡市立加陽水辺公園」の観察です。山や森・渓谷から離れ、初めての観察フィールドです。
ここは国や市が自然再生事業で整備した湿地施設で、ラムサール条約にも登録されています。コウノトリのほかカモ類やシギなど渡り鳥が飛来し滞在するそうです。
30度越えの暑さの中、18名の会員が参加しました。
加陽水辺公園 & 交流館
ヤブラン & クズ(暑さに葉を閉じて眠っているよう)
クサギ
センニンソウ & ミゾカクシ
地元の皆さんによって、希少植物の秋の七草「フジバカマ」が植栽されています。花が咲く秋に、海を渡り旅する蝶「アサギマダラ」に出合えるかも知れません。
聞けば10月7日(土)に関連イベントが開かれるそうです。
フジバカマ栽培地
咲き始めたフジバカマ & ガガイモ
9月半ばになっても30度越えの暑さで、日向の河原から里山に移動して一息つけました。
かっての水辺も少しずつ埋まっていて、8月15日の台風による増水によってできた、泥土が残っていていました。
鳥や昆虫だけでなく、河原や里山の植物など、多様な生き物の観察ができるよい場所です。
台風7号による中休み以降も変らぬ猛暑が続きます。8月例会は22日(火)に涼を求めてシワガラの滝と上山高原を訪れました。
案内には「スリルのあるクサリ場やロープ場を越え、川の中を進み洞窟内から苔むした岩肌を滑り落ちる滝が見えます。沢を渡るのと洞窟に入るのに、ズボンを膝まで上げて滑らないスリッパが必要です。標高900mの上山高原では薄の穂が出始めているのと、ブナの巨木やヒヨドリバナに集うアサギマダラに会えるかも知れません」とあります。
参加者は12人と少なめで、「行きたいけど夏バデで」という方が何人かいました。
途中のクサリ場 & 河原に到着
涼風が吹く河原で昼食 & いざ滝へ
クサリとロープ場を越え、洞窟へ
滝めぐりマップには、「外からはまったく見えず、川の中を進み洞窟内に入ることにより、初めてその姿をあらわします。水の煌めき、垣間見える空、岩を覆うコケの緑、そして木々の色とのコントラストには息をのむものがあります」と紹介されています。
落差は7~8mながら苔むした岩肌を滑り落ちる滝が見えます。
鮮やかな木々の緑と苔の深緑、岩肌の黒と落水の白とのコントラストが見事です。
洞窟内を流れ落ちるシワガラの滝
イワタバコ & ソバナ
台風7号による土砂崩れも片付けられて、上山高原へと進みます。
秋の気配が漂う高原はススキの穂が出始め、フジバカマも咲いています。
時間の関係で散策はなく、高原三角点が設置されている943mで展望を楽しみました。
展望台 & 岩美の海
曇りときどき晴れのお天気で、上山高原到着時には通り雨に見舞われました。
聞けば下界の豊岡市で、37.4度を記録したとのこと。滝や高原のおかげで、さほどの暑さを感じませんでした。
正式名は「神鍋の貴重な自然を保全し、活かすために=勉強会と意見交換会」
主催:神鍋山野草を愛でる会、共催:県立但馬ドーム、協力:NPO法人神鍋自然学校です。
参加者は40人程度でほぼ満席の盛況でした。
大昔から燃料や肥料の採取場所として大切に管理されていた里山が、放置されて荒れてきています。
一方、シカ・イノシシの食害や外来生物の繁殖により、多くの植生が絶えたか絶える危機に瀕しています。
豊かな神鍋高原の関係団体が集まり、失われつつある神鍋の自然を保全し、活かすための方策を学びます。
講師は、兵庫県立南但馬自然学校校長:兵庫県立大学名誉教授の服部保先生です。
愛でる会泉会長・但馬ドーム小野山館長 & 講師服部先生
講師の服部先生は自然環境科学の豊富な知識と、阪神間の活動事例などを交えてわかりやすく話されました。
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